夏至の尾瀬 あらたなフェーズへ

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池塘に咲くミツガシワ。つややかに若葉が映える雨が降りしきるなか、ブナやダケカンバの森を見上げながら沼尻から白砂峠をとおり見晴まで歩いた。かすむ燧ケ岳を前にした沼尻では白い花のチングルマの群落が歩く足を止めさせる。風でマッチの火が消えないように大事にシャッターを押す。
そう冷たい雨ではないが木道を光らせ池塘に泡が浮き上がるほど朝から不規則に降り続けた。白砂峠は、サラサラした白砂ではなく、黒沼坂と思えるほど登山道にドロ水が岩の隙間を縫って流れドロ坂峠に化していた。
ドロ坂峠は靴が汚れるが危険ではない。雨に濡れた下りの木道が滑るのだ。目の前で、緊張が緩んだのか老婦人が滑って後ろへ転んだ。御主人が優しく手を差し伸ばす 「おっと あぶない」 油断禁物!若いから足腰が強いからといっても危険性がひそむ。安全ではない。
オオシラビソの森にイチヨウラン
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ブナやダケカンバは黄緑色の葉を輝かせ、シラビソはさらに緑を濃くし、赤紅色したムラサキヤシオがこの空間に彩りを添える。地面の笹やぶの陰にゴゼンタチバナやズダヤクシュが咲いている
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クルマバツクバネソウ
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マイヅルソウ ミズナラの幹のくぼんだところから生えている
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キヌガサソウ
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ズミの蕾
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オオバスノキ
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アズキナシ
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笹の花
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樹齢50年を超えるまだ若いブナが小さく薄緑色の実をつけ、100年を過ぎたと思える老木は実をつけるのを止め若木を見守っている風景がある。
見晴の湿原は霧でかすみ幻想的。夏至の尾瀬ヶ原は新しいフェーズに移った。
ハクサンチドリ
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ナツトウダイ
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コバイケイソウ
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チングルマ
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タテヤマリンドウ
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タチツボスミレ
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ナガバノモウセンゴケ
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ツマトリソウ
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雨の白砂峠越えて大江湿原に戻る すれ違う御婦人に 「雨の日は 長靴で正解ね」  「そう 長靴が正解です」
リュウキンカ
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ギョウジャニンニクの蕾
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雨の日は、擬態する昆虫も息をひそめ、色を変え、お気に入りの梢に雨に流されないように、ひっそりと身を沈めている。ニホンジカや熊は、この尾瀬の森の奥で人間の生態を観察しているならビックリする。

日曜日は一転して夏日。リンドウは花弁を全開。湿原を振り返りながら帰路に向かう。
駐車場で山小屋へ物資を運ぶヘリに遭遇
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尾瀬の多様な自然、山、川、湿原、森と触れてきた。
ミズバショウの春のよそおいから、今はワタスゲが風に揺れ、もうすぐニッコウキスゲなどの花盛りの新たなフェーズに移る。

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