ソチは 何者だ!

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植物界の中で、草花や樹木の生態系に対してツル植物ほど秩序と調和を乱すものはないと思いながら……雪の森を歩こう。ツル本人に悪意は無いだろうが、猥雑な生長のしかたを見る上で、生き方にR指定・18禁ものに匹敵する。節操のないはびこるような生き方に問題がある。
空は、ぼんやりと滲んだひかりが微かに届くが、ほとんど無地の背景に近い。何も考えずに歩くにはこういう日がいい。刺激の少ない、動きの少ないささやかな田舎の森が落ち着く。
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スノーシューで歩いた跡がある。一人で歩いて行った跡があるので、後に続いた。前の人の歩幅に合わせて歩くのも、これが結構むつかしい。狭い歩幅もあれば広がった歩幅もあって(何も考えないようにただ歩こうと思ったが)休憩をした様子もないし一心不乱に前にむかって歩いている様子が浮かんだ。――考えないわけにはいかなくなった……。

「……」
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ノウサギとキツネの足跡。追うものと追われるもの。この森でどんな動きがあったのだろう。好奇心?悪趣味のようだがリアルなワイルドライフ、眼前に繰り広がる光景を俯瞰したかった。
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真新しい、乱れのない理性的な足跡はキレイに残っている。その跡を真似をしながら果敢に挑むも感情的で支離滅裂な足跡が重なる。
芸術的いや、幾何学的走行――オマエハ、いったい誰だ……何者?

森の中にこじんまりとした池があって、スノーシューの跡はこの池の前で消えていた。まわりを探しても誰もいないし跡もない。途中すれ違ってもいない。ここで足跡は止まっている。どっかにキ・エ・タ……。
研ぎ澄ます。変だ!まさか池の中へ! 足跡に現実感そのままだが、目に見えない空気の重苦しさが森の中に漂う。
――ドコエ消えた?
この森に車で来る途中入り口で、一台黒の軽自動車にすれ違った。
もしかしたらあの軽でもう帰ったのかな。でもどうやって帰った足跡も残さずに?まさか後ろ向きに、トレースどおり慎重に、奇跡的神業で。ありえない!
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キツネにつままれた非リアリズム感。ブナに抱きついて唖然、愕然、呆然……地味に考えてみよう!
池のまわりにはノウサギ、キツネ、カモシカの足跡と謎のスノーシューの跡だけ。それと自分のスノーシューものだけだ。
そういえば、イノシシの群れのあとが沢沿いにつながり山道をショートカットして、いきなり崖の急斜面を下って駐車場まで続いていたのに気が付いた。
やっと、理解できたぞ。
お主は、「そち」は池まで来て、そこでスノーシューを外して沢に出て、そこから無茶な尻セードで斜面をずっと下りたのだな。帰りのスノーシューの跡がない理由がわかった。

「ソチオリンピック」が始まるからといって『ボブスレー』の真似は危険!
■地味なフリースタイルで自分の歩いてきた道をノルディックで帰ろう。
――2,3日前のイノシシの行列跡と尻セードの跡はソックリ!?

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