ブナの森と やわらかい春

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庭先の向こうにチュンチュン鳴くスズメが数羽いてにぎやかな光景があった。スズメは冬枯れした雑草の中をトンネルのように出たり入ったり、なんともゲームでもしているか、レクリエーションで楽しんでいるかのように集団行動をとっている。面白い!!! そこのすぐそばにある石の上で胸のあたりが黄色いヤマガラみたいな鳥が一羽止まっていて彼らの様子を見ているようだ。仲間に入れない。人種?が違うのだろう。またその近くにあるまだ花が蕾で咲かない梅の木にムクドリのつがいが止まり同じことをしていた。
鳥の大きさから言うと小、中、大の個体が、ある小さな空間にまとまっているので、そこは三者三様の秩序と調和が生まれ混乱した世界ではない。
そこを俺が観察しているとは、まさに平和でのどかで気楽なもんだ。良質な時間と考えてもこれじゃ国民総生産にまったく貢献していない。
鳥たちと立ち話? している場合ではない。遠くの北アルプスの峰々が遮るもの何一つない朝日で輝いている。きもち近くまで行ってみよう。
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いじらしくナラの木に寄り添っているツルウメモドキ
マンサクの開花を見たいので回り道をする。地中から間違いなく呼吸し続けている。
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さらに森を歩く
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何かいるぞ! ライチョウ? そんな馬鹿な! 
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さきまわって登頂したものがいた。なかなかの御仁である。目鼻立ちがしっかり。姿勢を正し首を長くして二本の足で立っている。ソレガシに気づいたようで、ヤツは誰だ貴様は? っとそんな風だが口にしない。程よい距離感が敵対せずむしろ自分が審査されているようだ。どこか・・・チラッとシニカルでシュールな動き・・・口元にうかがえる。
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鋭く切り立った山頂にソチが立っていた。 *なんだ鳩だ* 絶対に期待してはいけない!期待すると絶望感が増すのだ。だから期待してもすぐあきらめるといいし白日夢だと思うと気が楽。
目の前に近づいて、差し出すものがないので、口笛を吹いてやった。
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ゼイゼイ息を切らし雪の上を2時間以上歩き、やっと激戦地から帰還した兵士のような足取りで山頂に立った。おしなべてその場所は好意的に迎えてくれた。よく晴れた青い空が広がっているし、見るものこの風景が爽やかな気持ちにさせる。四季のなかでこの時季の空気感と臨場感が一番いい。
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風はない。といってもベッタリとした止まった空気の淀んだものではない。少しひんやりとした、出来立ての空気のように清潔で澄んでいるのだ。またひとつ息を吸って呼吸と視線を整え、視界に入るすべてを記憶しておく。ワインの栓のようにきつく塞ぎ零れ落ちないように!
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戻り雪が去り、名残り雪もなさそうだし、家の敷地の若齢ソメイソシノが蕾を膨らませ芽鱗に色もついてきた。地面のヒメオドリコソウが咲き、紫色を帯びた小さなイヌフグリも混成し咲いた。
息を飲むほどの美しさはないが、なにがしかの仄かな色香があるに違いない。
そろそろ夏タイヤに替えよう・・・そして、ユニクロの長袖タートルネックも、もうやめにしよう!

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