平穏な午後から 落胆、沈黙と闇

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山頂からブナの森を抜けなだらかな登山道をすぎ、午後の日差しを背に受けて坂道を下ると自分の影が地面にずいぶん長く伸びていた。その長い影と穏やかな天気におもわず秋かな、と錯覚しそうな初冬の帰り道をゆっくり歩く。心地いい日だ。ほとんどいままでの時間の感覚を失うくらい平穏な日常が流れていた。
・・・10時8分まで。
ビールもどきの雑酒を飲み干し、富裕層が忌み嫌う、翌朝に頭痛しそうなウイスキーを口に含み紫煙をくゆらせNHK-BSのテレビ番組「百名山を踏破するグレートトラバース」を見ていた。
《その時だ》 ・・・ガツン、グラングランと家が揺れたというより自分が揺らされた。スコッチ族セレブが手にしない相手にもしないリーズナブルなウイスキーの、せいではない。
テレビの画面は百名山のナレーションからいきなり上半身だけのアナウンサーに替わっていた。

「地震です 落ち着いて行動してください」そのあともまた「地震です 冷静に行動してください」
何度も繰り返し訴えていた。俺の脳と体は、なんだこれは 地震、一瞬フリーズした。ウイスキーのグラスを放し玄関から外をめざした。
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・・・停電はない。グラグラ揺れたあとに地震です、は無いだろう?遅い。アナウンサーの落ち着いて。冷静に行動してください・・・これも無いだろう。・・・あまりに抽象的すぎない!?
「外へ逃げてください 這ってでも外か家の周りに避難してください」 大半が木造家屋の場合この方がいい。それとも「安全な場所を探して・・・逃げてください」 わかりやすい。
こうしようああしよう。冷静に考えだしたら倒壊した築50数年の家の下敷きかも。

冷静とか落ち着いて行動・・・混乱したし難しかった。なんたって脳も体もフリーズ。揺れが収まってから冷静に落ち着いて行動ができたのだ。
とにかく逃げろ!いつ逃げるかいまだ!
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長野白馬村が震源地で震度6弱。当地区は震度5弱を観測。過去に4度ほど失神しそうな地震を経験したが、たいした地震対策をしていなかった。
具体的なことを実行する時が来たのだ。平穏な日常や安寧な生活をおくるために。
白馬村には冷たい雨が予想されるし、すぐそこの空の真上に、雪になるの目方の重い雲が覆ってきそうだ。
アベノミクスで、被災した家屋が復旧するまで雨と雪の空だけにフタをしてやったらどうだ・・・・。



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