ノウサギとリス 

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新雪を踏む音がギュッギュッ、と静かな森に音を鳴らしたなのかもしれない。誰もいない杉林の中では少しの音でも響くのだろう。自分の意識の中で、目の片隅の中で雪の塊が飛んだように見えた。
・・・白い塊。ノウサギだ。走りすぎる姿が見え、まっすぐ立った耳の形も見えたようだ。全速力で飛ぶような後姿も見えた。間違いない冬毛に変わった真っ白なノウサギだ。野生のノウサギは決して歩かず、休息はエサを捕るときだろう(元気だなぁ・・・俺の場合天気の悪い日は、この寒い日にはどうも歩きたくない)。

冬枯れした枝から杉の葉に飛び移る何かを見た。瞬間目を凝らしたのだ。今度はリスだった。黒灰色したリスは枯れた杉の葉に同化して、ノウサギは白い雪に同化して嗅覚が発達しても視力の悪い天敵から身を守っているのだろう。草食系は逃げるのがある程度、正解。
珍しい場面に遭遇して衰え気味の脳まで高揚した。今日来てよかった。
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往復2時間ほど、お気に入りの池まで歩こう。
柔らかい冬の青い空がある。
太陽が真上に昇るまえのピリッとした冷ややかな空気は消え、昼に近づくにつれ暖かい日差しを感じてくると上昇気流にのった雲の流れまで変わってきた。出来立ての流れる雲は、初めは佐渡島の形をした雲が、四国の形に変わり、そのうち九州くらいの大きなものに変わり、離れたものはセンガク諸島みたいになっていた。センガクはヤバイ。オガサワラもヤバイ。まわりを取り囲んでいる雲がどっかの国の戦闘機のような雲みたいだし。
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久しぶりに歩くと心臓に負担がかかるようだ。ハア、ハア。この新鮮な空気をたっぷり吸い込もうとしてみるが、吐くほうがおおい。心臓発作で死にそう、って思っているうちは意外に自己管理ができているのだ。ところがギッチョン運命は音を立てずに忍びよるのだから・・・。
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ドンツキの2mを越えた雪の壁を超えるには雪を掘りスコップでステップをつくり階段状にしなければならない。そこから冬の晴れ間の透き通った空を見上げて、今日の雪上散歩が始まったのだ。



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